SkillRequirement

オムニチャネル、Field Service、Salesforce Scheduler、またはワークフォースエンゲージメントで特定の作業を完了するのに必要なスキルを表します。スキル要件は、オムニチャネルの待機中のサービスルーティングオブジェクトに追加できます。Field Service および Lightning Scheduler の作業種別、作業指示、および作業指示品目に追加できます。さらに、ワークフォースエンゲージメントのジョブプロファイルに追加できます。このオブジェクトは、API バージョン 38.0 以降で使用できます。また、API バージョン 42.0 以降を使用して、スキル要件をオムニチャネルのスキルベースのルーティングの作業項目に追加することもできます。

サポートされているコール

create()delete()describeLayout()describeSObjects()getDeleted()getUpdated()query()retrieve()search()update()upsert()

特別なアクセスルール

Field Service の使用事例で SkillRequirement を使用する場合、Field Service が有効になっている必要があります。

オムニチャネルのスキルベースルーティングの使用事例のみで SkillRequirement を使用する場合は、Field Service を有効にする必要はありません。

ワークフォースエンゲージメントの使用事例で SkillRequirement を使用する場合、ワークフォースエンゲージメントが有効になっている必要があります。

項目

項目名 詳細
IsAdditionalSkill
boolean
プロパティ
Create、Defaulted on create、Filter、Group、Sort、Update
説明
スキルがその他であることを示します。指定されたタイムアウト期間が経過すると、その他としてマークされたスキルは、オムニチャネルルーティングから削除されます。その場合、すべてのスキルがなくても、最も適したエージェントにケースが転送されます。
LastReferencedDate
dateTime
プロパティ
Filter、Nillable、Sort
説明
現在のユーザーがこのレコードに関連するレコードを最後に表示したときのタイムスタンプ。
LastViewedDate
dateTime
プロパティ
Filter、Nillable、Sort
説明
現在のユーザーがこのレコードを最後に表示したときのタイムスタンプ。この値が null の場合、このレコードは参照 (LastReferencedDate) されただけで、表示はされていない可能性があります。
RelatedRecordId
reference
プロパティ
Create、Filter、Group、Sort
説明
スキルが必要となるレコード。関連レコードは、作業指示、作業指示品目、作業種別、または待機中のサービスルーティングのレコードになることがあります。
これは多態的なリレーション項目です。
リレーション名
RelatedRecord
リレーション種別
Lookup
参照先
WorkOrder、WorkOrderLineItem、WorkType
SkillId
reference
プロパティ
Create、Filter、Group、Sort、Update
説明
必要となるスキル。
これはリレーション項目です。
リレーション名
Skill
リレーション種別
Lookup
参照先
Skill
SkillLevel
double
プロパティ
Create、Defaulted on create、Filter、Nillable、Sort、Update
説明
必要となるスキルのレベル。スキルレベルの範囲は、0 から 99.99 にすることができます。ビジネスニーズに応じて、スキルレベルに、経験年数、認定レベル、またはライセンスクラスを反映させることができます。
SkillNumber
string
プロパティ
Autonumber、Defaulted on create、Filter、idLookup、Sort
説明
スキル要件を特定する自動生成番号。
SkillPriority
int
プロパティ
Aggregatable、Create、Filter、Group、Nillable、Sort、Update
説明
その他のスキルについて、指定されたタイムアウトが経過してもそのスキルを持つエージェントが対応可能にならない場合のスキルの削除順序を指定する。優先度値の大きいスキルは最初に削除されます。優先度値の小さいスキル (0 など) は最後に削除されます。同じ優先度値のスキルはグループで削除されます。スキルベースのルーティングルールまたは Apex コードを使用して、スキルの優先度を設定できます。

使用方法

Field Service
派遣担当者は、スキル要件により、適切な専門知識があるサービスリソースに作業指示を割り当てることができるようになります。指定されたスキルがないサービスリソースに、作業指示、作業指示品目、関連サービス予定を割り当てることができるため、スキル要件はルールというよりも提案として機能します。

Field Service 管理パッケージを使用している場合は、一致ルールを使用して、親作業指示にリストされているスキルを持つサービスリソースのみに、予定を割り当てます。

メモ

多くの作業指示で同じスキルが要求される場合、スキル要件を作業種別に追加すると、時間を節約しつつプロセスの一貫性を保つことができます。スキル要件を作業種別に追加すると、その種別を使用する作業指示と作業指示品目では、そのスキル要件が自動的に継承されます。たとえば、冷蔵庫製品の年 1 回のメンテナンス訪問には、スキルレベルが 50 以上の冷蔵庫メンテナンススキルが必要な場合、そのスキル要件を「年 1 回の冷蔵庫メンテナンス」作業種別に追加します。お客様用に毎年の冷蔵庫メンテナンスの作業指示を作成するときは、その作業種別を適用すると、スキル要件も追加されます。

オムニチャネル

スキルベースのルーティング要求を作成するには、オムニチャネルフローまたはスキルベースのルーティングルールを使用することをお勧めします。これにより、作業項目は PendingServiceRouting オブジェクトを作成して転送されます。PendingServiceRouting オブジェクトには、複数の SkillRequirements オブジェクトを関連付けることができます。複数のスキルが必要な作業項目は、すべての必須スキルを持つエージェントに転送されます。PendingServiceRouting オブジェクトは、スキル (スキル ID)、優先度、スキル習熟度、タイムスタンプを表す属性を作業項目に追加します。

ワークフォースエンゲージメント

ワークフォースエンゲージメントでは、スキル要件を使用して、適切なスキルを持つエージェントにシフトを割り当てます。適切なスキルを持っていないサービスリソースにシフトを割り当てることもできます。

オムニ以外のワークフローの場合は、スキルとジョブプロファイルのスキル要件に基づいてエージェントとシフトを突き合わせるスケジュールルールを作成します。この作業の後、シフトスケジュールツールを使用して、適切なスキルを持つエージェントを割り当てることができます。

関連付けられたオブジェクト

このオブジェクトには次の関連するオブジェクトがあります。特に記載がない限り、これらはこのオブジェクトと同じ API バージョンで使用できます。

SkillRequirementChangeEvent (API バージョン 54.0)
このオブジェクトには変更イベントを利用できます。
SkillRequirementFeed
このオブジェクトにはフィード追跡を利用できます。
SkillRequirementHistory
オブジェクトの追跡項目について履歴を利用できます。