移行戦略

Lightning Web Components のプログラミングモデルは基本的に、Aura コンポーネントのモデルと異なります。コンポーネントの移行は 1 行ずつ変換すればよいというようなものではなく、コンポーネント全体の設計を見直すよい機会になります。Aura コンポーネントを移行する前に、コンポーネントの属性、インターフェース、構造、パターン、データフローを検証します。

最も簡単に移行できるのは、UI のみを表示するシンプルなコンポーネントです。個々のコンポーネントを移行するよりも、コンポーネントの大規模なツリー (コンポーネント内のコンポーネント) を移行するほうが、パフォーマンスや開発者の生産性に大きな向上がみられます。その一方で、1 つのコンポーネントを移行して、Aura プログラミングモデルの概念が Lightning Web Components プログラミングモデルにどのように対応付けられるかを確認することも有益な学習体験です。

1 つのコンポーネントを移行し終えたら、あなたやその組織にとって次の作業が妥当なものかどうかを判断しやすくなります。

  • 大規模な移行に取り組む
  • 新しいコンポーネントのみを Lightning Web コンポーネントにする
  • 当面は Aura コンポーネントを使い続ける

こうした判断はあなたに委ねられ、ユースケースや使用可能なリソースによっても左右されます。どのような判断を下すにしろ、コンポーネントを移行することは貴重な学習体験になります。