2016年6月7日に米国サンフランシスコで開発者向けのイベント「TrailheaDX」が開催されています。 取り急ぎKeynoteで言及された内容について共有しておきます。
Summer ’16リリースハイライト
記念すべき50回目のリリースであるSummer ’16リリースには多くの機能が追加されています。 その中でもLightningに関するものを取り上げて紹介。
LEX Calendar
新機能WebセミナーでもありましたがCalendarが一新され、日付項目を持つ標準オブジェクト及びカスタムオブジェクトをソースとしてとしてカレンダーに表示できるようになりました。
Lightning Locker Service
Lightningコンポーネントが、Lightningイベントなどの正規の手続きを介さずに他のコンポーネントや、親となるPlatformのDOMに対してアクセスできないようにするセキュリティフレームワークが実装されました。
Lightning Inspector
実行中のUIからLightningコンポーネントツリーや各コンポーネントのパフォーマンス、イベントログなどを見ることのできるChrome Extensionがリリースされました。
Lighnting CLI
Lightning CompoentがLocker ReadyかをチェックするLintプログラムであるlightning:lintがHeroku CLIプラグインとして実装されました。
Install Salesforce Lightning CLI
Lightning Design Token
LESSやSASSのように、CSS上で利用する変数(token)を定義できるようになりました。
Trailhead関連
TrailheadもアップデートされSuper Badgeが追加されました。その他、イベント内でもTrailheadに関するコンテンツが展開されていて、今後のさらなるアップデートが期待されます。
Trailhead Super Badge
ApexやLEX、セキュリティなど、カテゴリーごとに複数のモジュールをまとめたもので、すべてのモジュールを取得することで、その道のエキスパートである証の「Super Badge」が取得できます。
Winter’17リリースの早出し
10月リリースの新機能として、以下の情報がロードマップとして公開されました。
Lighnting Data Service
タグを使うことによって、Apexコードを書かなくてもSalesforce上のデータを読み書きできる機能。いわゆるVisualforce Remote ObjectのLightning版の位置付け。
Lightning Core Component
詳細は言及されず。
Lighitnng Branding
同じく詳細は言及されず。
App Cloudリファレンスアプリケーション
App Cloudの各サービスやAPIなどを駆使したテクノロジーデモ。サンプルコードは公開されており、誰でも試すことができます。
番外編
Force.com MVP Band
Force.com MVPによるバンドが結成。その名も「Apex & The Limits」 バンドと言いながらみんな歌しか歌いません。基本Salesforceネタの替え歌で、間奏のギターはエアギターでした。 多分みんなエンジニアなのですが、無駄に歌が上手いです。