TrailheaDXでいくつかの新機能が発表されましたので、クイックに概要とポインタを紹介しておきます。

TrailheaDX Live Keynote

Salesforce Liveのサイトでブロードキャスト及び録画が見れるようになっています。

Salesforce Live

1.Einstein Platform Service

Einstein Platform ServiceとはEinsteinの開発者向けといいますかPlatform寄りの機能群をさすものですが、実質的にはMetaMindのチームが提供しているAPI群の事を指しています。 今回の大型アップデートを受けて、Metamindチームのサイトが metamind.ioから einstein.ai に変更になっています。 またAPIのEndpointも最新は https://api.einstein.ai となります。旧エンドポイントも動作しますが、いずれ廃止になると思われますので、新しいものに更新しておきましょう。 名前もようやくEinsteinっぽくなりましたね。ちなみにドキュメントはまだ、metamindのままですので気をつけてください。 今回大きく2つの機能がリリースされましたが、データセットの再学習や、プリビルドされたモデルが使用できるようになった、Einstein APIサービス全体がv2となって機能強化されています。

Einstein Language



Einstein Languageはテキスト文章に対してAIを使った様々な処理を行うサービスです。、今回のリリースでは2つの機能がベータリリースされました。

  • Einstein Sentiment – 文章をポジティブ、ネガティブ、ニュートラルに類推する
  • Einstein Intent – 文章を独自のカテゴリで類推する

Intentはカテゴリを開発者が自由にカスタマイズできるため、問い合わせ内容からどの部門へ回すべきかなど、文章の内容をざっくりカテゴライズするのに役立ちます。 また現在言語は英語のみ対応となっていますが、近いうちに他の言語にも対応するそうです。

どちらもトレーニングデータの登録は非常に単純で、CSVファイルで、 “文章”,”カテゴリ or 感情” の並びのファイルをアップロードしてトレーニングするだけで利用できます。

Einstein Object Detection

Einstein Object Detectionは画像認識のAIサービスであるEinstein Vision Serviceの新機能でVisionでは画像自体を認識していたのに対し、画像内から物体を認識する機能です。棚の画像から、自社の商品がどの位置にどれだけあるか?などを認識したりするケースなどで役立ちます。 残念ながらこちらは現在パイロットのため、一般的に触れるAPIやドキュメントなどはありません。 が、API等が公開され次第順次お知らせします。

2.Salesforce DX

ついにオープンベータとなったSalesforceDXですが、具体的にSalesforce DXのCLIコマンドのダウンロードと、組織を管理するためのDev Hub機能が有効になったOrgがサインアップ可能になりました。

Salesforce DX Open Beta



Salesforce DX CLIのダウンロード : https://developer.salesforce.com/tools/sfdxcli

Salesforce DX Beta Orgのサインアップ : https://developer.salesforce.com/promotions/orgs/dx-signup

Salesforce DX セットアップガイド : https://developer.salesforce.com/docs/atlas.en-us.sfdx_setup.meta/sfdx_setup/sfdx_setup_intro.htm

一部既存のDE組織へのDev Hub有効化などがまだできていないようですが、新しくSignupすればScrach Orgを生成してCIを回すといったこともできるようになっています。 Dreamforceの際にデモがあったHeroku Pipelineとのインテグレーションは今回はまだリリースされていませんので、今後のアップデートで実装され次第ご紹介します。

3.Salesforce Platform Services

Platform Events



こちらはSummer ’17リリースですでにGAになっていますが、Platform Eventを使って様々なデータソース(ERPや、ECサイトなど)からのイベントをリアルタイムにデータを受け取ることのできるサービスです。 データの登録は既存のオブジェクトと全く同じ方法でSomeEventObject__eに対してAPIコールすることでアクセスが可能です。 データのSubscribeはCometDなどを使ってeventエンドポイントから行えます。 詳しくはSummer ’17の新機能Webセミナーなどを参考にしてください。

Summer ’17新機能Webセミナー : https://developer.salesforce.com/events/webinars/summer17_jp

Developer Conferenceなので全体的に開発者向け機能ですが、いかにForce.com本来のコーディングレスの部分に対して、モダンなITや開発プロセス、AIをくっつけるか、という方向でみると、順調に一貫した方向性で機能追加をしているようで、今後が楽しみですね。

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(英語のみです)

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