Salesforce Developers Japan Blog

TDX India ’19 が開催されました

初めての国際的な Salesforce 開発者向けのカンファレンスである TrailheaDX India は、2 日間の学び、交流、楽しみ、貢献の素晴らしい機会となりました。

イベントでは 100 以上の技術セッション、エキスパートによるワークショップ、ネットワーキングなどが実施されました。この記事ではその中でも特に素晴らしかった内容をピックアップしてご紹介します。

オープニングキーノート

Lightning 基本コンポーネントのオープンソース化

Lightning 基本コンポーネントは Lightning Web Components 上に構築されたコンポーネントライブラリです。今回 50 以上の Lightning 基本コンポーネントがオープンソース化されたことにより、開発者は今まで以上に高速に UI を開発することができるようになりました。もしすでに Lightning Web Components での開発を始めているのであれば、Lightning 基本コンポーネントへの機能拡張やコントリビュートに挑戦したり、ベストプラクティスの確認にもご活用いただけます。

Salesforce Evergreen でファンクションとマイクロサービスの構築

Customer 360 プラットフォームに新しく加わった Salesforce Evergreen では、Customer 360 データと繋がった親しみやすいデジタル体験を構築する事ができるようになります。 Evergreen では、Apex やプラットフォームイベントから直接ファンクションを実行する事で、Salesforce でエラスティックな処理を実現します。開発チームは、Apex に加え Node.js を含む複数の言語とそれらに対応したオープンソースのライブラリやパッケージを活用してアプリケーションとロジックを構築できるようになります。さらに詳しく知りたい方はこちらのブログ記事を参照下さい。

クラウド・インフォメーション・モデル(CIM)

この新しいクラウド・インフォメーション・モデルでは、標準化されたオープンソースのデータモデルによってアプリケーション間の連携を容易にします。これにより、データ構造を毎回 1 から設計する事に時間を割く必要がなくなり、より機能の開発に集中出来るようになります。The Linux Foundation と連携しており、システム連携を加速する世界初のオープンなエンタープライズ標準に誰でも参加する事ができます。クラウド・インフォメーション・モデルについてさらに詳しく知りたい方はコチラ

Salesforce ブロックチェーン

以前サンフランシスコで開催された Salesforce TrailheaDX で発表された Salesforce ブロックチェーンですが、開発者プレビューとして公開されました。ブロックチェーンは、改変されることのないデジタルトランザクションを信頼できる形で記録します。さらに Salesforce ブロックチェーンはクリック操作のみで簡単に構築できるため、開発者はアプリケーション開発への注力が可能になります。
また、ブロックチェーンは、 Lightning Web Components、フロー、Einstein、ボットやその他の素晴らしい機能と合わせてアプリケーションの構築に利用いただけます。

Local Development(Beta)

ローカル環境で Lightning Web Components を構築、実行、テストするために Local Development Server が発表されました。ソースコードへの変更を即座に反映し高速な開発サイクルを実現します。今後は毎回組織へデプロイする必要はなくなるわけです。

データマスク

全てのデータを含む Sandbox でテストができるのは素晴らしい事かもしれませんが、全てのデータがテスターに公開されるべきではない場合もあります。そのため、 Salesforce は機密データを匿名化するための機能としてデータマスクを発表しました。データマスクは Sandbox の作成時とリフレッシュ時に自動もしくは手動で適応でき、アプリケーション構築時のコンプライアンス遵守にもつながります。

リアルタイムイベントモニタリング

リアルタイムイベントモニタリングでは、意図しないデータロスを避けるために特定の操作に対しセキュリティポリシーを設定できます。ポリシーはコンディションビルダーを利用し宣言的に作成する他、Apex のコーディングにより作成でき、ポリシーに違反する操作の発生時に実行するアクションも定義できます。例えば、ユーザーをブロックしたり、システム管理者への通知、2要素認証の要求などです。
リアルタイムイベントモニタリングの詳細は、 Winter ’20 のリリースノートにてご確認頂けます。

 

以上が、オープニングキーノートのハイライトです。興味のある機能はありましたか?Build, Connect, Manage の 3 つの Trailmix で実際に試してみましょう!

強力なインドのコミュニティは成長を続けています!

今回の TDX India では 2 人が金ピカパーカーを受け取りました。
オープニングキーノートで登場した Surbhi Narula さんは、Salesforce を活用することでインドのテクノロジー業界における女性の進出を推進してくださいました。また、Customer 360 プラットフォームのスーパーセッションでは、Salesforce エコシステムへの参加を希望する学生の支援を活動を行う Sagar Pareek にも進呈されました。

Kids Coding Camp では、Sukupra 学校の生徒による国連の持続可能な開発目標へのソリューション開発を行いました。次の世代の Trailblazer がすでに活躍しています。

クロージングルミナリーキーノート


TDX India の最後を飾ったのは、オリンピックのバトミントンチャンピオンである Saina Nehwal さんと Salesforce の Director of Government Affairs である Shweta Rajpal Kohli さんによる Fireside Chat でした。Saina さんは、自身のモチベーションやいかに逆境に立ち向かったか、またどのようにトップアスリートとして成功したのかを語りました。

さらに詳しく

今回は残念ながら TDX India に参加出来なかった方や、参加したけどもっと学びたい方にはこちらをご紹介します。

 

[原文: All the Highlights from TDX India ’19]

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