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MuleSoftとEinstein Automateでコネクテッドエクスペリエンスを迅速に構築

オリジナル記事

Build connected experiences faster with MuleSoft and Einstein Automate

David Wang

2020年12月1日 | 所要時間10分

 

 

デジタル変革の時代において、企業は迅速に行動し、よりアジャイルになり、業務を効率化するよう迫られています。世界の800人のITリーダーを対象に実施した「2020年版接続性ベンチマークレポート」の結果によると、ITリーダーが最重要視している取り組みのトップ3に「ビジネスプロセスの自動化」が入っています。自動化とは、人間による介入を減らしたり、なくしたりすることで、スピード、俊敏性、効率性を実現するものですが、そもそもビジネスを自動化し、かつ大規模に行うには、どうすればよいのでしょうか。 

手動のビジネスプロセスが多いのは、基盤となるテクノロジーを取り巻く環境が統合されておらず、絶えず変化し、複雑化しているためです。多くの企業が、統合なくして自動化は実現できないと認識するようになりました。やはり、つながっていないものを自動化するには無理があります。 

HSBCから Buffalo Wild Wingsまで、何千という企業がMuleSoftを使用して、サイロ化したデータソースを構成可能なビルディングブロックに変えてワークフローを自動化しています。Mulesoftでは現在、Salesforce Customer 360のEinstein Automateを使用して、誰もが簡単にワークフローを自動化できるようにしています。これは、ワークフローのインテリジェントな自動化により、あらゆる規模や業種の企業の生産性を向上させるソリューションです。

なぜ統合と自動化が密接に結びついているのか、どのようにMuleSoftがEinstein Automateに重要な機能を提供しているのか、そしてMuleSoftの最新のイノベーションによりSalesforceの管理者、また開発者でないユーザでもより簡単に自動化を行える仕組みをご説明します。

 

大規模な自動化に統合が不可欠な理由

「2020年版接続性ベンチマークレポート」のデータによると、平均的な企業では900近いシステムが稼動しているにもかかわらず、そのうち28%しか統合されていません。ワークフローはアプリケーションで構成されています。ワークフローをサポートするすべてのアプリケーションを統合しない限り、ワークフローを自動化することはできません。つまり、ビジネスの自動化と統合は密接に結びついているのです。 

従来の統合方法では、カスタムコードやポイントツーポイントのツールに頼っていたため、脆弱で管理できず安全性の低い接続が行われ、自動化をさらに困難にしていました。企業はMuleSoftを使用して、従来のカスタムコード化された1回限りの統合ではなく、APIによるセキュアかつ構成可能で再利用可能な統合を構築することで、ビジネスプロセスを自動化しています。 

サイロ化したアプリケーションをAPIとして開放すれば、企業はコンポーザブルエンタープライズへと変貌を遂げます。市場投入時間の短縮やカスタマーエクスペリエンスの向上など、さまざまなビジネスニーズに対応するために、ビジネス機能のビルディングブロックをレゴのように簡単に組み立てることができるのです。 

 

Salesforce Customer 360とMuleSoftによる自動化の実現

もし貴社のチームの使命が顧客との関係強化であれば、エラーが発生しやすい手動のプロセスでは、もはや顧客の期待に応えることはできないでしょう。そこで登場するのがEinstein Automateです。 

Einstein Automateを使用すると、インテリジェントなワークフローを構築して時間のかかる作業を自動化できるため、従業員はイノベーションや顧客の成功により多くの時間を充てられるようになります。Einstein Automateを使用する企業は、カスタマーサービス、人事、IT運用、営業などのワークフローを高速化できます。

では、MuleSoftとEinstein Automateはどのように連携するのでしょうか。MuleSoftのAnypoint Platformにより、Einstein Automateは、ローコード統合とAPI管理のための専用プラットフォームを通じて、Salesforceエコシステムの内外を問わず、あらゆるアプリ、データ、デバイスを対象としたワークフローの自動化を実現します。 

これにより、企業はシステム間でサイロ化したデータを解き放ち、Salesforce Customer 360ですぐにアクセスできるようになります。しかし、コードを書きたくない、あるいはLightning環境から離れたくないというSalesforce管理者や他の従業員はどうでしょうか。

そこで開発したのがMuleSoft Composer for Salesforceです。

 

誰もがコード作成ではなくクリック操作で統合できるように

Einstein Automateの発表の一環として、開発者以外の従業員の仕事を単純化する新しい統合ソリューションMuleSoft Composer for Salesforceもご紹介します。

MuleSoft Composer for Salesforceは、アプリやデータとSalesforceを最も迅速かつ簡単に接続できる方法です。開発者でなくても、データへのアクセス、360度の顧客ビューの作成、コード作成ではなくクリック操作での統合の自動化など、すべてSalesforce UI内から行えます。 

MuleSoft Composer for SalesforceはSalesforce Lightningの一部のように見えますが、実際にはAnypoint Platformの拡張機能であり、開発者以外の従業員が求めるシンプルなエクスペリエンスと、IT部門が必要とするエンタープライズクラスの信頼性、セキュリティ、ガバナンスを提供します。

MuleSoft Composer for Salesforceのおかげで、誰もがSalesforce外のデータを取り込み、Einstein Automateのノーコードツールを活用して、時間のかかるコピーペースト作業やその他のエラーが発生しやすい手作業を、エンドツーエンドで自動化されたビジネスワークフローに完全に置き換えることができるようになりました。

 

MuleSoftとSalesforceで自動化のジャーニーを開始するために

今まで以上に、企業が迅速に行動し、よりアジャイルになり、業務を効率化するには、統合がコアコンピテンシーとなる必要があります。ビジネスの自動化は多くのITリーダーにとって最優先事項であり、統合なくして自動化は実現できないのは明らかです。

MuleSoftとSalesforceがあれば、チームはEinstein AutomateMuleSoft Composer for Salesforceを使用して、クリック操作やコードで簡単にワークフローを統合できます。 

それでは、どこから手をつけたらよいのでしょうか。コンポーザブルエンタープライズの構築に向けて最初の一歩を踏み出したいと考えているITチームの一員で、 API主導の統合APIによるビジネスプロセスの自動化について詳しく知りたい方、すぐに構築に取りかかりたい方は、 Anypoint Platformを無料でお試しいただけます。 

既存のSalesforce Customer 360ユーザの方、または企業ですでにAPI主導の統合を構築していて、ビジネスユーザがより迅速に統合および革新を行えるようにしたいとお考えの方は、MuleSoft Composer for Salesforceに関するブログをご覧ください。さらに、DreamTXに登録すると、実際に製品のデモを見ることができます。 

お客様の状況がどうあれ、TwitterでMuleSoftをフォローして、今後のAnypoint PlatformとMuleSoft Composerに関するエキサイティングな発表をどうぞお見逃しなく。

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