オリジナル記事

Modern App Development with Low and Pro Code Patterns

最新のアプリを提供するには、チーム内の多様なスキルセットをより有効に活用し、あらゆる需要に自信を持って拡張できるソリューションを提供するために、ノーコードツールとプログラム可能なコードを組み合わせて利用する必要があります。

Salesforce Platformは柔軟性があり、ローコード要素を組み合わせて、プロコードやAppExchangeソリューションで簡単に拡張できるように設計されているため、このような組み合わせが可能です。さらに、イベント駆動型アーキテクチャ(EDA)により、それぞれを切り離して、独立して動作させながら、単一のプラットフォーム上で開発およびリリースすることができます。

HerokuにデプロイしたシンプルなデザインパターンでSalesforce Platformを拡張するための一般的な手法について説明した、 イベント駆動型アーキテクチャに関する最初の記事を公開してから数週間が経ちました。その後、他にも複数組織における可視性組織間の同期という、お客様が直面する2つの一般的な問題に関する記事をいくつか発表しました。

このようなパターンは、ローコード開発とプログラム開発を組み合わせたEDAや最新のアプリケーション開発手法を用いて、簡単に組み立てられるビルディングブロックです。Salesforceの開発者プラットフォーム担当シニアバイスプレジデントであるWade Wegnerが、最新のアプリ開発の成長について、次のように述べています

「最新のアプリ開発は、ローコードのツールや機能というアドバンテージを持った哲学ですが、開発者がプロコード(コード作成)ツールを簡単に利用して、構築中のアプリを拡張およびカスタマイズできるネイティブな方法を備えています。また、このような最新のアプリ開発アプローチを機能させるには、ローコードツールとプロコードツールの両方が同じアプリケーションモデル内に存在している必要があります。これにより、開発者は必要に応じて切り替えて使用することができ、時間とコストのかかる統合を行う必要がなくなります」

最新のアプリ開発エクスペリエンスを備えたビジネスアプリを作成する可能性を示すために、Salesforce Platformのパワーをすべての開発者に拡大する一連のアーキテクチャソリューションパターンを共有いたします。パターンに関する最近の記事への反響は大きく、多くのお客様がこうしたパターンをさまざまな導入シナリオで使用したいと考えていらっしゃいます。

Herokuコンピューティングによるフローの拡張

以下のシンプルなパターンは、一般的なPlatform機能を利用してHerokuアプリをローコードのフローに公開し、宣言型ビルダーがカスタマイズされたビジネスロジックを顧客向けアプリから使用できるようにするものです。ここで説明するのは、HerokuアプリをAPI仕様によって外部サービスとして登録し、指定ログイン情報とAPIトークンによって信頼境界をアプリまで拡張したうえで、フローアクションによって直接アクセスする方法です。



Work.comの複数組織における可視性

この記事で説明しているのは、Work.comという複数のSalesforce組織のデータを、レポートや分析のために単一のビューに集約する方法です。AppExchange Labsパッケージは、work.com組織向けのソリューションを簡単に構成できるパッケージです。

これは、任意のSalesforceオブジェクトにもとづいて任意のSalesforceインスタンスと連携する汎用的なソリューションであり、データをSalesforceインスタンスに簡単に仮想化して、ドラッグ&ドロップ式のレポートビルダーやリストビューなどのSalesforce機能を活用することができます。



組織間のデータ同期

この記事では、複数のSalesforce組織間でのHeroku Connectによるデータ同期に関する一般的な問題を説明し、ほとんどのユーザの実装をカバーするさまざまなトポロジーについて詳しく 説明します。また、データの所有権、重複、変換、双方向の同期、エラー処理などの重要な設計上の考慮事項についても触れており、組織間の統合でよく見られる失敗を避けることができます。




まとめ

こうしたのパターンは、多くの開発者がビジネス上の問題を解決する方法を模索する際に見落としがちなソリューションの出発点となります。また、世界中の企業がデジタル変革を加速させようとしている中で、このような実績と信頼性のあるパターンは、低コストのソリューションを迅速に提供するのに役立ちます。今後数週間のうちに、最新のアプリ開発にイベント駆動型パターンを使用してSalesforceの一般的な問題を解決する方法を示したサンプルをいくつか掲載する予定です。

DreamTXには、こうしたパターンを使用したデモを含むセッションが数多く用意されており、 見逃せない内容となっています。また、このパターンを実装する方法について、Platformのスペシャリストがご質問に答えます。お時間のある方はぜひご参加ください。

著者紹介

Chris Marinoは、Salesforce Platform製品管理チームで、Heroku ComputeおよびPrivate Spaces製品を担当しています。Salesforce入社以前は、Cisco社をはじめとする複数のネットワーク企業で、IaaSネットワークやKubernetesクラスター実装のためのルーティングやネットワークポリシー向けソリューションを開発していました。

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