この度、Salesforce Developers Japanより「Salesforce エンジニア白書」を公開いたしました。
本レポートは、2021年3月16日から同年4月16日までの間でSalesforce開発者とアーキテクトを対象に実施した「Salesforce開発者アンケート」の結果をまとめたもので、Salesforceで開発の携わるエンジニアの皆様の今を知ることができるレポートとなっています。
この記事では、調査結果の中から注目すべき結果をピックアップしてご紹介しています。
全ての調査結果をご確認頂くには無料配布中の「Salesforce エンジニア白書」をダウンロードしてご覧ください。
Salesforce エンジニアのスキル
多くのSalesforceエンジニアは、JavaScriptやHTML、JavaといったWeb開発に関するスキルを習得していることとが分かりました。また、よく使うフレームワークとしてはjQueryの人気が高く、業界の最先端技術よりは使い慣れた技術を好む傾向があるようです。また、Salesforceプラットフォーム上での開発においても、jQueryが利用できるVisualforceを使った開発が根強い人気を誇っていますが、LWCの活用も進んでいます。
保有している認定資格としては、認定アドミニストレータが最も多く、技術者であってもSalesforceの基本機能への理解が重要視されています。
Salesforce 開発の現場
Salesforceの開発プロジェクトに参加しているエンジニアの内、54.9%が現在システムの内製に関わっています。
また、93.2%の開発者がここ1年間でノーコード開発を活用したと答えており、内製とノーコード開発の浸透率の高さが伺えます。
新型コロナウィルス感染症以降、84.3%のエンジニアが在宅勤務を行っており、半数以上が月の平均残業時間が20時間未満であることから、ライフワークバランスのとれた生活をおくれているようです。
開発者の学習方法
主な学習方法としてはTrailheadと開発者ドキュメント、コミュニティによる技術ブログが活用されています。
また、8割以上がなんらかの社外勉強会に参加しており、年齢が高まるにつれて参加率も上がっています。
Salesforce は非常に多くの機能が提供されているのに加え、年3回のアップデートによる機能強化も実施されるため、継続的な学習が求められる一方で、年齢や役割によって学習方法は変化するようです。
最後に
新型コロナ感染症によって人々の移動が制限され、これまで積み上げてきた開発者同士の繋がりも少しずつ薄れ始めています。同時に、これまで互いの交流によって醸成されてきた技術への探究心やさらなる成長への意欲を見出す機会も薄れつつあります。
「Salesforce エンジニア白書」は、日本のSalesforce開発者を取り巻く環境を俯瞰的に把握し、開発者が今注目している技術やスキル、またスキルアップや学習方法、人材市場における動向など幅広いトピックについての調査結果を公開しています。これにより、以前のような気軽な交流が難しい中でも、Salesforce開発者が自身のスキルや市場価値を客観的に分析する指標となり、現在の仕事やスキルアップにより一層取り組む意欲を再発見することで、開発者コミュニティ全体の発展に貢献できることを願っています。
本調査にご協力頂きましたみなさま、誠にありがとうございました。