オリジナル記事
by Dylan Thom 23. August 2021 Extend Dashboard Functionality, Winter 22 0
Tableauでは、データとデータから得られる洞察が、最終的にビジネスの成長につながる質問への答えになると考えています。しかし、これを実現するためには、すべてのビジネスユーザーが業務フローの中でシンプルな方法で洞察にアクセスできる必要があります。私たちは、Tableau CRMダッシュボードとEinstein Predictionsを使用してこのことを確認しました。お客様の報告によると、Salesforceのホームページやレコードページにインサイトが埋め込まれていると、洞察を探すためにアナリストに問い合わせをすることが激減するそうです。また、デジタル化が進み、どこにいても仕事ができるようになった現在、コラボレーションや意思決定はSlackのようなアプリで行われています。しかし、仕事の流れの中でこれらの洞察を得ることは難しいことです。そこで私たちは、分析結果をSlackの会話に統合し、洞察力をチームの一員として活用する方法に注目しています。
まず、お客様にアンケートを実施し、ビジネスユーザーやアナリストからSlack上で分析することに関するニーズを聞きました。調査の結果、アナリティクスを利用するための統一されたコンテキストフローを作成することで、ユーザーがデータを利用して独自の洞察を得るための体験を飛躍的に向上させることができることが確認されました。さらに、次のようなこともわかりました。
これらの発見と、すぐに学習して反復したいという思いから、ユーザーがデータの閲覧、検索、プレビュー、共有、最新情報の入手をSlackから可能にする、パイロット版Tableau CRM Slackアプリを開発しました。これらの機能を利用するには、まずユーザーがSalesforceアカウントをTableau CRMのSlackアプリに接続する必要があります。これにより、ユーザーの分析結果を表示し、Salesforceの共有や権限にマッピングすることができます。パイロットアプリでは、Einstein Discoveryのストーリーや予測を使用しているため、Tableau CRM Plusのライセンスが必要ですが、将来のバージョンではすべてのSalesforceユーザーが利用できるようにしたいと考えています。自分のSalesforce組織に接続すると、ユーザーは以下のことができます。
初期のデザインでは、Tableau CRM SlackアプリのホームタブがSalesforceアカウントに接続され、最近の分析項目やお気に入りの分析項目の関連リストが表示されます。
初期のデザインでは、Tableau CRM SlackアプリはTableau CRMダッシュボードのビューをメタデータと共に返し、また、ダッシュボードの画像、「共有」「サブスクリプションの管理」「Salesforceで開く」「PDFとしてダウンロード」のアクション結果も返します。
初期デザインでは、Tableau CRMのSlack共有モーダルを示す受信者入力フィールドに営業チームのチャンネルが指定され、チームへのショートメッセージと、チームに共有されるアセットの詳細のプレビューが表示されています。
Tableau CRMアプリの初期デザインでは、Slackメッセージが主要なトレンドメトリクスのウォッチリストダイジェストを返します。このシナリオでは、Open PipeとOpportunities Past Closeのトレンドメトリクスに、増加量と増加率、トレンドラインのチャートイメージが表示されています。
初期デザインでは、Tableau CRMアプリのSlackメッセージがトリガーされた通知を返します。通知メッセージには、名前、チームクォータ、現在値の95%、チームクォータが90%以上になった時の通知の基準、95%の値を描いたフラットゲージチャートが含まれています。
Winter ’22リリースでは、上記の機能のパイロットを行っています。詳細や参加をご希望の方は、Salesforce Account ExecutiveにTableau CRM Slack アプリのパイロット版についてお問い合わせください。
上記の機能に加えて、近い将来のロードマップには以下のような機能があります。
初期のお客様との会話で、Slackは現在、特定のメトリクスやインサイトを見つけるための質問に使われており、これらの質問には、既存のダッシュボードへのリンクや視覚化されたスクリーンショットを共有することで答えていることが明らかになりました。このような行動から、Slack内でユーザーがインサイトにセルフサービスでアクセスできるようにすることには大きな価値があることもわかりました。データを照会したり、照会に関連する既存の資産を見つけたり、予測的な質問をしたりするための、自然言語による会話型のボット体験が提案されました。このフィードバックは、Tableau CRMがAsk Data for Salesforceでインテリジェントなレコメンデーション、セマンティック検索、自然言語によるクエリを実現したことで、非常にエキサイティングなものとなりました。そして、これらの強力なAI機能をSlackの会話型ボット体験に統合することができる立場に我々はいます。この分野での今後の開発と発表にご期待ください。
Tableauのお客様には、Slack用のTableauアプリが用意されており、重要な通知をSlack経由で直接ユーザーに届けることで、ユーザーがデータを常に把握できるようになります。今後リリースされるTableau Online 2021.3では、ユーザーはデータに基づくアラート、共有されたコンテンツ、自分がタグ付けされたコメントの通知を受け取ることができます。Tableau app for Slack を組織で活用する方法についてはこちらをご覧ください。
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Author:Dylan Thom
Senior Director, Tableau CRM Product Management at Salesforce
訳:Salesforce.com, AI and Analytics Specialist 小見一平