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Apex Replay Debuggerでデバッグのワークフローを効率化

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これまでApex Replay Debuggerの実行には多くの手間がかかっていましたが、2022年2月に効率化が始まりました。現在は、Current FileコマンドでVisual Studio Codeを終了せずにデバッガを起動可能で、追跡フラグやログファイルの準備が不要になりました。
Apex Replay Debuggerでデバッグのワークフローを効率化
October 11, 2022

これまで、開発者がApex Replay Debuggerを実行するには複数のタスクをこなす必要があり、時間も手間もかかっていました。しかし、素晴らしいニュースがあります!2022年2月、私たちはSFDXの効率化を開始しました。Current FileコマンドでApex Replay Debuggerを起動することで、Visual Studio Codeを終了することなく動作させられるようになったのです。これにより、追跡フラグを作成してログファイルを開く必要はなくなります。準備はすでに整っているのです。

Apex Replay Debuggerを実行するには、コマンドを実行するだけです。これまで、Apexテストクラスのデバッグでは、以下を実行する必要がありました。

  1. 組織にログインする
  2. 追跡フラグを手動で作成する
  3. Visual Studio Codeに再び切り替える
  4. テストを実行する
  5. 生成されたログファイルを開く
  6. (ようやく)デバッグを開始する

しかし、SFDXを実行するだけの簡単な手順に変わります。Current FileコマンドでApex Replay Debuggerを起動するだけで良いのです。

今回のアップデートで、組織にログインして追跡フラグを作成する必要はなくなります(システム側で実施されます)。また、ログファイルの生成や読み込みも不要です(これもシステム側で対応します)。ブレークポイントやチェックポイントをApexテストファイルに追加して、SFDXを実行するだけです。Current FileコマンドでApex Replay Debuggerを起動すると、コードのデバッグが開始されます。



Apexテスト、匿名Apex、Apexログのデバッグ

Apexテストファイルのデバッグだけではなく、匿名Apexファイルのデバッグも可能です。これには、同じSFDXを利用します。.apexファイルでCurrent Fileコマンドを使ってApex Replay Debuggerを起動します。



SFDXを開始したら、匿名Apexクラスに対してCurrent FileコマンドでApex Replay Debuggerを起動します。ログファイルが自動的に開き、ユーザはデバッグを実施しログファイルを確認できます。

この便利な新機能をApexログファイルと使用することもできます。追跡フラグはシステム側で作成するため、ユーザが作成する必要はありません。あとはコマンドを実行するだけです。



まとめ

同じSFDXを利用して、Current FileコマンドでApex Replay Debuggerを起動し、Apexテスト、匿名Apex、Apexログをデバッグするだけです。追跡フラグを作成したり、別のログファイルを読み込んだりする必要はありません。デバッグに必要となる余計な(かつ面倒な)ステップを削減し、既存のコマンドを容易に実行できるようにします。

詳細についてはドキュメントを参照するか、TrailheadプロジェクトFind and Fix Bugs with Apex Replay Debugger(Apex Replay Debuggerでバグの検出と修正を実行)」をご覧ください。

著者紹介

Jeff BeeghlyはSalesforceのシニアソフトウェアエンジニアです。Visual Studio Code対応のSalesforce拡張機能を担当しています。

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(英語のみです)

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