ゾーンコンポーネント
ゾーン は、1 つの推奨スロットとして定義されます。推奨のためにゾーンを利用することは任意ですが、ゾーンによって柔軟性が向上します。たとえば、商品詳細ページでは、「こちらもどうぞ」という Recommender と「セットを完成」という Recommender のための 2 つのゾーンを設けることができます。ゾーンを利用することで、Einstein Configurator で簡単に Recommender を切り替えることができます。
コンテンツスロットとは異なり、Einstein Recommendations API による推奨の実装では、Recommender を切り替えるためにコーディングが必要です。
ゾーンの Recommender を変更する場合は、同じ Recommender タイプ内にある他の Recommender のみを変更するようにしてください。この操作により、推奨アンカーを変更しなくて済みます。
| ゾーンあり | ゾーンなし | |
|---|---|---|
| ゾーンの Recommender を変更 | Einstein Configurator で、ゾーンにリンクされている Recommender を変更します。 | コードを変更して、新しい Recommender で API 呼び出しを更新します。 |
| API エンドポイント | ゾーン推奨を取得します | 推奨を取得します |
| 推奨エンドポイントのレスポンス | {recs: [], recoUUID: '', recommenderName: '', displayMessage: ''} | {recs: [], recoUUID: ''} |
アクティビティのエンドポイントは、ゾーンを使用するかどうかに関わりなく常に同じです。viewReco と clickReco のアクティビティには常に recommenderName パラメーターが必要です。ゾーンを使用する場合、viewReco と clickReco のアクティビティのrecommenderName パラメーターは、ゾーン推奨 API へのリクエストのレスポンスから取得する必要があります。
Einstein Configurator で API へのアクセスを有効にすると、サイト管理者ユーザー向けに「サイトの推奨項目」タブがメニューに変わります。このメニューを使用すると、Recommender またはゾーンを表示して構成できます。
サイト管理者は、「ユーザー管理」タブからユーザーを見つけて選択し、メニューから 操作の編集 を選択して、他のユーザーがゾーンにアクセスできるようにします。
「Recommender」タブでは Recommender の設定、編集、削除を行います。API アクセスが構成されていない場合に「サイトの推奨項目」ページを使用する場合と同じです。「ゾーン」タブでは、ゾーンの設定、編集、削除を行います。
ゾーンを作成するには:
- 「サイトの推奨項目」メニューから ゾーン を選択します。
- +新規ゾーン をクリックします。
- ゾーン名を指定し、ゾーンの説明を加えます (任意)。
- 保存後は、ゾーン名を変更できません。
- ゾーンで使用できる Recommender をメニューから選択します。
- Recommender をまだ構成していない場合や、ゾーンに使用する Recommender が未定の場合は、後でこの手順に戻ることができます。Recommender の作成の詳細については、Commerce Cloud Einstein Product Recommendations を参照してください。
- 保存 をクリックします。
Einstein API で使用するゾーンは複数作成できます。
Einstein Configurator でゾーンを設定した後、デベロッパーは構成したゾーン名をゾーン API リクエストの zoneName パスパラメータとして使用します (API Specification - Endpoints - Zone Recommendations を参照してください)。
レスポンスには、現在ゾーンに構成されている Recommender 名を特定する recommenderName が含まれます。この値を、それ以降の viewReco と clickReco のアクティビティリクエストの recommenderName ボディパラメーターとして渡します。