ワイヤサービスでの基本コンポーネントの使用
基本コンポーネントを使用することで、レコードデータの表示と操作を簡素化して開発をスピードアップできます。
ユーザが最も簡単に Salesforce レコードを表示、編集、作成するための方法は lightning-record*form
コンポーネントを使用することです。「基本コンポーネントの比較」を参照してください。
カスタムユーザインターフェースを作成する場合や、lightning-record*form
ではニーズを満たすことができない場合は、ワイヤサービスで他の基本コンポーネントを使用することを検討してください。たとえば、カスタムフォームの構築やレコードデータの表示には、lightning-input
および lightning-formatted-*
コンポーネントを使用します。
これらのコンポーネントの詳細は、「コンポーネントの参照」を参照してください。
lightning-checkbox-group
1 つ以上のオプションを選択するための 2 つ以上のチェックボックスを表示します。
lightning-combobox
選択可能なオプションのドロップダウンリストを表示します。
lightning-input
指定されたユーザ入力の種別に応じて項目を表示します。
lightning-input-address
住所の入力に対して複合項目を表示します。
ワイヤーサービスでの
lightning-input
の使用例については、github.com/trailheadapps/lwc-recipes リポジトリのldsCreateRecord
コンポーネントを参照してください。lightning-input-location
地理位置情報の入力に対して複合項目を表示します。
lightning-input-name
名前の入力に対して複合項目を表示します。
lightning-input-rich-text
コンテンツを書式設定するためのツールバー付きリッチテキストエディタを表示します。
lightning-radio-group
1 つ以上のオプションを選択するための 2 つ以上のチェックボックスを表示します。
lightning-textarea
複数行のテキスト入力項目を表示します。
lightning-input
は多くの項目種別をサポートしていますが、異なる項目種別を操作する場合は他の基本コンポーネントの使用も検討してください。
ユーザインターフェースに、挨拶文の選択リストと [名] および [姓] 項目を含めたいとします。lightning-combobox
を使用して挨拶文の選択リストを含めるか、または lightning-input-name
を使用できます。次の例では、lightning-input-name
を使用して、挨拶文の選択リストと [名] および [姓] 項目を現在値と共に表示しています。使用事例に最適な基本コンポーネントを決めるには、「コンポーネントの参照」を参照してください。
次の例では、取引先責任者の挨拶文、名、および姓の値を表示して編集するためのカスタムフォームを作成しています。項目には、取引先責任者レコードからの現在値が表示されます。
lightning-record*form
コンポーネントを使用することで、少ない行数のコードで同様の結果が得られます。
項目の初期値を表示するには、getRecord
ワイヤアダプタを使用します。
lightning-input-name
の選択リストオプションを入力するには。getPicklistValues
ワイヤアダプタを使用します。次の例では、デフォルトのレコードタイプ ID を使用しています。現在選択されている挨拶文の値を表示するには、Contact.Salutation
項目の参照をインポートします。
レコードデータを表示するための最も簡単な方法は、lightning-record-form
または lightning-record-view-form
を使用することです。カスタムユーザインターフェースにレコードデータを表示するには、以下の基本コンポーネントの使用を検討してください。これらのコンポーネントの詳細は、「コンポーネントの参照」を参照してください。
lightning-formatted-address
住所複合項目用のコンポーネントです。
lightning-formatted-address
は住所をリンク付きで表示します。リンクをクリックすると、その場所が Google マップ上で示されます。リンクは新しいタブで開きます。住所を示して静的な地図を表示することで、コンテキストがより名書くになります。lightning-formatted-date-time
日付または日付/時間項目用のコンポーネントです。
lightning-formatted-date-time
は日付と時間を表示します。lightning-formatted-email
メール項目用のコンポーネントです。
lightning-formatted-email
はmailto:
URL スキームが付いているハイパーリンクとしてメールを表示します。lightning-formatted-location
地理位置情報項目用のコンポーネントです。
lightning-formatted-location
はlatitude, longitude
の形式を使用して 10 進数の度数で地理位置情報を表示します。lightning-formatted-name
名前項目用のコンポーネントです。
lightning-formatted-name
は、敬称とサフィックスを含めることができる名前を表示します。lightning-formatted-number
通貨、数値、パーセント項目用のコンポーネントです。
lightning-formatted-number
は指定された形式で数値を表示します。lightning-formatted-phone
電話項目用のコンポーネントです。
lightning-formatted-phone
はtel:
URL スキームが付いているハイパーリンクとして電話番号を表示します。lightning-formatted-rich-text
リッチテキスト項目用のコンポーネントです。
lightning-formatted-rich-text
は許可リストに登録されているタグと属性を使用して書式設定されたリッチテキストを表示します。lightning-formatted-text
テキスト項目用のコンポーネントです。
lightning-formatted-text
はテキストを表示し、改行を禁則処理で置き換え、リンクを追加します。lightning-formatted-time
時間項目用のコンポーネントです。
lightning-formatted-time
はユーザのロケール形式で時間を表示します。lightning-formatted-url
URL 項目用のコンポーネントです。
lightning-formatted-url
は URL をハイパーリンクとして表示します。
次の例では、取引先責任者レコードページに住所と静的な地図を表示します。住所または地図をクリックすると、Google マップ上でその場所が開きます。lightning-record-form
および lightning-record-view-form
コンポーネントは静的地図を提供しないため、この例では lightning-formatted-address
コンポーネントを使用しています。
住所複合項目を表示するには、getRecord
ワイヤアダプタを使用します。