基本コンポーネントの移行
Lightning 基本コンポーネントは Salesforce が lightning
名前空間で提供するビルディングブロックです。Lightning 基本コンポーネントを 2 つのプログラミングモデルで使用する場合、それぞれの構文は異なります。
この Aura コンポーネントでは、lightning:formattedText
基本コンポーネントが使用されています。
このマークアップを Lightning Web コンポーネントに移行する方法は、次のとおりです。
<aura:component></aura:component>
を<template></template>
に置き換えます。- 名前空間とコンポーネント名を区切るコロンをダッシュに変更します。
- Aura の基本 Lightning コンポーネントを Lightning Web コンポーネントとして使用できることを確認します。「コンポーネントライブラリ」を参照してください。
- キャメルケースのコンポーネント名 (
formattedText
) をダッシュで区切った名前 (formatted-text
) に変更します。 - Boolean 属性の
true
またはfalse
の値を削除します。存在する場合、Boolean 属性の値がtrue
であることを示します。 - 自己終了タグを完全終了タグ (
</lightning-formatted-text>
) に変更します。
以下は、同等の Lightning Web コンポーネントです。
Aura 基本コンポーネントのほとんどのイベントハンドラには同等の Lightning Web コンポーネントがあります。この Aura コンポーネントでは、lightning:button
基本コンポーネントを onclick
イベントハンドラで使用します。
click
イベントを起動したボタンの表示ラベルを取得するには、event.getSource()
を使用します。
以下は、同等の Lightning Web コンポーネントです。
イベントをディスパッチしたコンポーネントへの参照を取得するには、基本コンポーネントの公開プロパティを公開する event.target
プロパティを使用します。たとえば、クリックされた lightning-button
コンポーネントの表示ラベルを返すには、event.target.label
を使用します。
コンポーネントの HTML イベントをリスンできるように基本 Aura コンポーネントを HTML 要素でラップする場合、イベントハンドラを基本 Lightning Web コンポーネントに移動します。たとえば、lightning:input
ではいくつかのイベントハンドラがサポートされますが、onkeydown
はサポートされません。ただし、Aura を使用すると、keydown
イベントを処理する div
ラッパーを作成できます。
以下は、同等の Lightning Web コンポーネントです。
Aura 基本コンポーネントのすべてのイベントハンドラに同等の Lightning Web コンポーネントがあるとは限りません。各基本コンポーネントの仕様は、コンポーネントライブラリを参照してください。
一部の基本 Lightning Web コンポーネントでは、相当する Aura コンポーネントよりも豊富な機能セットが提供されています。一部の基本コンポーネントでは、移行のためにより多くの変更が必要になる場合もあります。各コンポーネントの違いについては、「基本コンポーネント: Aura コンポーネントと Lightning Web コンポーネント」を参照してください。
コンポーネントライブラリには、基本コンポーネントのサンプル、ドキュメント、デモ、仕様が含まれます。Lightning Web コンポーネントと、相当する Aura コンポーネントを比較するには、コンポーネントの参照ページで、[Aura コンポーネントとして表示] または [Lightning Web コンポーネントとして表示] をクリックします。
関連トピック
- 基本コンポーネント: Aura コンポーネントと Lightning Web コンポーネント
- Boolean のプロパティ
- Lightning Aura コンポーネント開発者ガイド: Lightning 基本コンポーネントの使用