JavaScript の厳格モードの適用

JavaScript の場合、モジュールでは厳格モードが適用されますが、通常のプログラムでは省略可能です。ただし、Lightning Locker と Lightning Web セキュリティでは JavaScript の厳格モードがすべての場所で暗黙的に有効になります。コードで "use strict" を指定する必要がありません。JavaScript の厳格モードにより、コードの安全性、堅牢性、サポート範囲が拡大されます。

厳格モードが有効化された状態で安全でないアクションが実行されると、このモードが無効である場合は抑制されるエラーが JavaScript で発生します。安全でないアクションの例として、書き込み不可能なプロパティへの値の割り当てや、宣言されていない変数の使用などが挙げられます。これらのアクションが報告されることで、変数名の入力ミスが発生している状況を捕捉できます。

厳格モードを使用する場合のいくつかの考慮事項を次に示します。

  • すべての変数を宣言する必要があります。ライブラリまたはモジュールで varlet、または const のいずれかの宣言を使用します。
  • コンポーネント間でコードを共有するには、モジュールから変数と関数をエクスポートして、他のモジュールにインポートする必要があります。「JavaScript コードの共有」を参照してください。
  • コンポーネントが使用するライブラリも厳格モードで動作する必要がありますが、独自のコードで "use strict" を指定する必要はありません。「サードパーティ JavaScript ライブラリの使用」を参照してください。
  • "use strict" を明示的に指定するサードパーティのライブラリを使用する場合、LWS でエラーが発生する可能性があります。「LWS が使用されているサードパーティライブラリの厳格モード」を参照してください。

JavaScript の厳格モードについての詳細は、Mozilla Developer Network の記事を参照してください。