本番組織へのリリース
ユーザが組織に変更を加えない時間帯にリリースすることが重要です。また、テストリリースを実行して、本番組織へのリリースが成功することを確認します。これらの操作は通常、メンテナンス中に行います。リリース中はユーザがシステムからロックアウトされるため、ピーク時間外に行うよう事前に計画してください。リリースはオールオアナッシングのイベントです。たとえば、本番組織の新しい 1 つの項目がリリース組織に存在しないと、リリース全体が失敗します。リリースフェーズで本番組織に変更を加えると、最終的なリリースが無効になる可能性があるため、リリースが完了するまで変更を加えないことが重要です。
本番組織にリリースする前に、テストリリースを実行できるステージング環境を作成することをお勧めします。通常、ステージング環境はフルコピーの Sandbox であるため、本番組織に可能な限り近い環境です。このため、メンテナンス実施期間前ではなく、メンテナンス実施期間中にステージング環境を作成または更新する必要があります。フルコピーの Sandbox の作成または更新には時間がかかることがあるため、この点を考慮してメンテナンス実施期間を決めることが重要です。
ステージング環境へのリリース手順は、1 つの開発組織から別の開発組織に移行するときの手順と同じです。この手順には、メタデータ API に含まれないコンポーネントや、Salesforce ユーザインターフェースを使用して開発された機能の手動による移行が含まれます。また、すべてのテストをステージング環境で手動で実行し、本番組織にリリースする前に、起こりうる問題が発生しないようにしておくこともお勧めします。開発環境では Apex テストカバー率は適用されませんが、本番組織では適用されます。
ステージング環境に正常にリリースしたら、本番組織にリリースする前に、追加の変更を加える必要があります。環境の連動関係を開発環境で変更した (本番組織にはない権限を開発者に付与するなど) 場合は、それらの値を本番組織の値に戻します。外部サービスとの統合をテストするためにサービスエンドポイントを設定した場合は、それらのエンドポイントも本番組織の値に戻す必要があります。
これで、本番組織へのリリース準備が整いました。まず、ユーザをシステムからロックアウトしてから、本番組織でメタデータ API テストリリースを実行します。この手順は「確認のみ」の検証リリースです。つまり、リリースが完全にシミュレーションされ、リリースの成功または失敗が返されますが、コンポーネントがリリースされることはありません。リリースがステージングされた時間と、リリースが行われる時間との間で時間が経過している場合は、この手順が特に重要です。テストリリースに成功したら、コンポーネントに応じてメタデータ API または Web インターフェースを使用して変更をリリースできます。
- メンテナンス時間を通知します。
- 本番組織での設定の変更をすべて停止します。
- ステージング環境を作成します。
- 変更をステージング環境に移行します。
- 環境の連動関係およびサービスをテスト設定から本番組織の値に変更します。
- ユーザをアプリケーションからロックアウトします。
- メタデータ API を使用してリリースをテストします。
- 本番組織にリリースします。
- 本番組織をロック解除します。