手動による変更の追跡
メタデータ API で使用可能なコンポーネントに実施した変更は、デスクトップツールを使用して追跡およびマージできます。Force.com IDE または Ant 移行ツールを使用する場合は、ファイルをバージョン管理システムに配置でき、バージョン管理システムの組み込み機能を使用して変更を追跡可能です。ただし、たいていの IT 組織ではメタデータ API で表されないコンポーネントに多数の変更を行うため、本番組織と開発組織の両方で変更を手動で追跡する必要があります。
ここで重要な点は、すべての変更を追跡する方法を備えておくことで、これらの変更を手動で移行する必要がある場合は特に重要です。便利なツールの 1 つに変更要求フォームがあります。機能強化を要求するときや変更を実施するときに毎回ユーザやシステム管理者がこのフォームに記入します。Salesforce 内で、変更要求や実際に行われた変更を記録するカスタムアプリケーションを作成できます。
たいていの IT 組織では、変更の追跡にスプレッドシートも使用します。スプレッドシートでは、変更を移行または追跡するときに、ヘッダーによる並び替え、ピボットテーブルの作成、その他の便利な操作が行えます。スプレッドシートには、次のような情報を含む、行われたすべての変更をリストします。
- 変更実施者
- 変更を実施した組織
- 日付と時刻
- 変更されたコンポーネント
いつ変更を手動で追跡する必要があるか
- メタデータ API にないコンポーネントに変更が実施された場合。メタデータ API で使用できないコンポーネントへの変更はすべて手動で追跡する必要があります。
- Salesforce Web ユーザインターフェースを使用して変更が実施された場合。コンポーネントをメタデータ API 経由で使用できる場合でも、Web ツールを使用して実施された変更を追跡します。Web ツールとメタデータ API で同時に変更が行われると、多くの場合は連動関係が生じ、リリースの問題の原因になることがよくあります。念のために、Web インターフェース経由で実施されたすべての変更を手動で追跡することをお勧めします。
Salesforce Web ユーザインターフェースで実施された変更は、設定変更履歴に記録されます。変更をもらさず追跡する最適な方法は、設定変更履歴と手動の変更追跡ツールを併用することです。この処理をどのように管理するかは独自に決めることができますが、設定変更履歴のすべての変更を定期的に (たとえば週に一度) 変更リストに転送することや、設定変更履歴のみを使用して変更リストの変更を照合することをお勧めします。設定変更履歴の使用についての詳細は、Salesforce オンラインヘルプの「設定の変更の監視」を参照してください。