Salesforce Mobile Classic とは?
Salesforce Mobile Classic は、iPhone または Android のモバイルデバイスからユーザがデータにアクセスできる Salesforce 提供のクライアントアプリケーションです。Salesforce Mobile Classic クライアントアプリケーションを使用すると、無線通信事業者ネットワークを介して Salesforce とデータを交換したり、ユーザのモバイルデバイスのデータベースにあるデータのローカルコピーを保存したりできます。デバイスに送信されるデータはモバイル設定によって決まります。モバイル設定は、ユーザの Salesforce レコードの関連するサブセットを定義するパラメータのセットです。
モバイルデバイスを使って Salesforce にアクセスする各ユーザには、Salesforce Mobile Classic ライセンスが別途必要になります。Performance Edition、Unlimited Edition、および Developer Edition を使用している組織には、Salesforce ライセンス 1 つにつきモバイルライセンスが 1 つ提供されます。Professional Edition または Enterprise Edition を使用している組織は、モバイルライセンスを別途購入する必要があります。
Salesforce Mobile Classic および Visualforce Mobile を実行できるデバイス
Salesforce Mobile Classic は、iPhone および Android のほとんどのデバイスで実行できます。
モバイルアプリケーションの機能と制限事項
Salesforce Mobile Classic は、クライアントアプリケーションと Visualforce ページの間で情報を渡すことのできる組み込みブラウザを備える、ネイティブクライアントアプリケーションです。組み込みブラウザは、デバイスのインターネット接続を使用して Salesforce と通信し、ネイティブクライアントアプリケーションは、SOAP API を使用して Salesforce と非同期に通信します。組み込みブラウザは JavaScript を実行できますが、ネイティブクライアントアプリケーションは JavaScript を実行できません。
- 使用可能なオブジェクト
- システム管理者は、取引先、納入商品、取引先責任者、商談、リード、ToDo、行動、価格表、商品、ケース、ソリューションおよびカスタムオブジェクトをモバイル化できます。カスタムリンク、Sコントロール、マッシュアップ、差し込み項目、画像項目はモバイル化できません。ワークフロールール、入力規則、数式項目、および Apex トリガは、モバイルクライアントアプリケーションでは実行されず、レコードが保存されて Salesforce に送信された後で、サーバ側で実行されます。
- 権限、レコードタイプ、およびページレイアウト
- ユーザ権限、レコードタイプ、およびページレイアウトは、Salesforce から継承されます。システム管理者は、必要に応じて、モバイルユーザの権限をさらに制限したり、モバイルページのレイアウトから不要な項目を除外したりして、モバイル化されたオブジェクトのプロパティを変更することができます。
- 関連リスト
- システム管理者が関連オブジェクトをモバイル化すると (つまり、親データセットに子データセットを追加すると)、そのオブジェクトは自動的にモバイルデバイス上の関連リストになります。
- ダッシュボードとレポート
- レポートは Excel 形式でデバイスに送信され、基本テーブルで表示されます。モバイルアプリケーションのレポートビューアは、並び替え、集計、小計、またはグルーピングをサポートしていません。
- カスタムリストビュー
- iPhone ユーザは、モバイル管理コンソールで Salesforce のシステム管理者によって作成されるカスタムビューにアクセスできます。モバイルアプリケーションでは、カスタムビューは 2 列に制限されます。
- Visualforce タブと Web タブ
- iPhone ユーザは、Visualforce タブおよび Web タブが Salesforce のシステム管理者によってモバイル化されている場合、モバイルクライアントアプリケーション内のそれらのタブにアクセスできます。ネイティブクライアントアプリケーションではユーザがデータにオフラインでアクセスできますが、Visualforce タブおよび Web タブでは、タブが組み込みブラウザで起動されるためワイヤレスネットワークへの接続が必要です。
Visualforce Mobile を使用する必要がある状況
よく使用されているコンシューマおよびエンタープライズモバイルアプリケーションの大多数は、インストールしたりデータの送受信のためにサーバに定期的に接続したりする必要のある、クライアント側のアプリケーションです。モバイルクライアントアプリケーションがモバイルオンデマンドアプリケーションよりも広く普及している理由には、主に次の 2 つがあります。
- 接続
- モバイルデバイスは常時ネットワーク接続を維持しません。クライアントアプリケーションでは、ユーザはオフラインで作業することが可能で、その場合もデータに中断なくアクセスできます。
- 速度
- ワイヤレスデータネットワークは、依然として非常に低速です。クライアントアプリケーションは応答が迅速です。
Visualforce Mobile はモバイルデバイスのカスタムインターフェースおよびビジネスロジックを作成する方法を提供しますが、開発者が Visualforce Mobile で作業する必要があるのは、ネイティブクライアントアプリケーションの機能を使用してニーズを満たすことができない場合のみです。たとえば、開発者は、カスタムオブジェクトを作成し、カスタム項目を作成し、さらにレコードの更新時にサーバ側で実行する Apex トリガを記述することで、Visualforce ページと同じ機能を複製することができます。ワイヤレスネットワークの速度と信頼性が改善されるまでは、モバイルユーザにとって最良の操作性が得られるのはクライアントアプリケーションで操作を実行した場合です。
ただし、ネイティブクライアントアプリケーションでは顧客の要件を満たせない状況があります。次の場合は、Visualforce Mobile を使用してください。
- クライアントアプリケーションがサポートしていない Salesforce 標準オブジェクトをモバイル化する。
- Google マップなどの他の Web API と統合する。
- 承認申請への対応、メールテンプレートを使用したメールの送信など、クライアントアプリケーションで利用できない Salesforce 機能を複製する。
- Bluetooth または組み込み GPS などの周辺機器デバイスと統合する。
- レコードの詳細ページの標準ボタンのアクションを上書きする。可能な場合は、Visualforce でボタンを上書きするのではなく、Apex トリガを記述してください。