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Salesforce DX のユーザ名と組織

多くの CLI コマンドは、タスクを実行するために組織に接続されます。たとえば、スクラッチ組織を作成する force:org:create コマンドは、Dev Hub 組織に接続されます。force:source:push|pull コマンドでは、プロジェクトとスクラッチ組織間でソースコードが同期します。いずれの場合も、接続先の組織を決定するために CLI コマンドでユーザ名が必要になります。ユーザ名は、Salesforce エコシステム全体で一意になっていて、特定の組織と 1 対 1 で関連付けられます。

このトピックの例では、まだ慣れていない CLI コマンドを参照することがあります。ここでは、ユーザ名の指定方法、デフォルトのユーザ名の設定方法、および別名の使用方法に焦点を当てます。CLI コマンドは後で説明します。

メモ

スクラッチ組織を作成するときに、CLI によってユーザ名が生成されます。ユーザ名はメールアドレスのようになります (例: test-wvkpnfm5z113@example.com)。スクラッチ組織に接続またはスクラッチ組織を開くのにパスワードは必要ありませんが、後で force:user:password:generate コマンドを使用して生成できます。

Salesforce では、開発中に最も頻繁に接続する組織のデフォルトのユーザ名を設定することをお勧めします。この作業は、Dev Hub 組織の認証時かスクラッチ組織の作成時に行うのが最も簡単です。プロジェクトディレクトリからそれぞれ --setdefaultdevhubusername または --setdefaultusername パラメータを指定します。別名を作成して、ユーザ名により読みやすい名前を付けることもできます。組織に接続するすべての CLI コマンドでユーザ名または別名を区別せずに使用できます。

この例では、組織の認証時とスクラッチ組織の作成時にデフォルトのユーザ名と別名を設定します。

1sfdx force:auth:web:login --setdefaultdevhubusername --setalias my-hub-org
2sfdx force:org:create --definitionfile my-org-def.json --setdefaultusername --setalias my-scratch-org

CLI コマンドで組織の接続が必要かどうかを確認するには、--help パラメータを指定してそのパラメータリストを参照します。コマンドで --targetdevhubusername パラメータを指定すると、Dev Hub 組織に接続されます。同様に、コマンドで --targetusername を指定すると、スクラッチ組織や Sandbox などに接続されます。この例では、force:org:create に関するパラメータリストとヘルプ情報が表示されます。

1sfdx force:org:create --help

組織の接続を必要とする CLI コマンドを実行する場合、ユーザ名を指定しないと、コマンドではデフォルトが使用されます。デフォルトのユーザ名を確認するには、force:org:list を実行して、認証または作成したすべての組織を表示します。デフォルトの Dev Hub 組織とスクラッチ組織の左側には、それぞれ (D) と (U) のマークが付きます。

いくつかの例を実行して、どのように機能するのかを確認しましょう。この例では、デフォルトとして設定したスクラッチ組織にソースコードを転送します。

1sfdx force:source:push

デフォルト以外の組織を指定するには、--targetusername を使用します。たとえば、別名 my-other-scratch-org で別のスクラッチ組織を作成したとします。これはデフォルトではありませんが、ソースを転送したいと考えています。

1sfdx force:source:push --targetusername my-other-scratch-org

この例では、スクラッチ組織の作成時に --targetdevhubusername パラメータを使用して、デフォルト以外の Dev Hub 組織を指定する方法を示します。

1sfdx force:org:create --targetdevhubusername jdoe@mydevhub.com --definitionfile my-org-def.json --setalias yet-another-scratch-org

デフォルトのユーザ名の設定についての詳細

すでにスクラッチ組織を作成している場合、プロジェクトディレクトリから force:config:set コマンドでデフォルトのユーザ名を設定できます。

1sfdx force:config:set defaultusername=test-wvkpnfm5z113@example.com

このコマンドでは、ローカルで値が設定されるため、現在のプロジェクトのみが対象となります。コンピュータ上のすべてのプロジェクトにデフォルトのユーザ名を使用するには、--global パラメータを指定します。このコマンドは任意のディレクトリから実行できます。グローバルデフォルトは、ローカルプロジェクトのデフォルトによって上書きされます。

1sfdx force:config:set defaultusername=test-wvkpnfm5z113@example.com --global

このプロセスは、defaultdevhubusername 設定値を使用することを除き、デフォルトの Dev Hub 組織を設定することに似ています。

1sfdx force:config:set defaultdevhubusername=jdoe@mydevhub.com

別名指定についての詳細

組織の認証後に force:alias:set コマンドを使用して組織の別名を設定します。任意の組織 (Dev Hub 組織、スクラッチ組織、本番組織、Sandbox 組織など) の別名を作成できます。そのため、組織のユーザ名を必要とするコマンドを発行する場合、簡単に思い出せる組織の別名を使用して時間を短縮できます。

1sfdx force:alias:set my-scratch-org=test-wvkpnfm5z113@example.com

また、別名を使用すると、デフォルトのユーザ名を簡単に設定できます。ユーザ名ではなく別名を使用すると、force:config:set を使用して defaultusername を設定する前の例が大幅にわかりやすくなります。

1sfdx force:config:set defaultusername=my-scratch-org

名前-値ペアをスペースで区切って、1 つのコマンドで複数の別名を設定します。

1sfdx force:alias:set org1=<username> org2=<username>

別名は一度に 1 つのユーザ名にのみ関連付けることができます。複数回設定する場合、別名は直近のユーザ名を指し示します。たとえば、次の 2 つのコマンドを実行すると、別名 my-org は test-ymmlqf29req5@your_company.net に設定されます。

1sfdx force:alias:set my-org=test-blahdiblah@whoanellie.net
2sfdx force:alias:set my-org=test-wvkpnfm5z113@example.com

設定したすべての別名を表示するには、次のいずれかのコマンドを使用します。

1sfdx force:alias:list
2sfdx force:org:list

別名を削除するには、何も設定しません。

1sfdx force:alias:set my-org=

すべての組織のリスト

認証した組織や作成した有効なスクラッチ組織のユーザ名を表示するには、force:org:list コマンドを使用します。

1sfdx force:org:list
2=== Orgs
3    ALIAS         USERNAME              ORG ID      CONNECTED STATUS
4    -----------   --------------------  --------    ----------------
5    DD-ORG        jdoe@dd-204.com       00D...OEA   Connected
6(D) devhuborg     jdoe@mydevhub.com     00D...MAC   Connected
7
8
9    ALIAS      SCRATCH ORG NAME USERNAME                   ORG ID    EXPIRATION DATE
10    ---------- ------------     -------------------------- --------- ----------
11    my-scratch Your Company     test-wvkm5z113@example.com 00D...UAI 2017-06-13
12(U) scratch208 Your Company     test-wvkm5z113@example.com 00D...UAY 2017-06-13

出力の上部のセクションには、認証したスクラッチ組織以外の組織 (Dev Hub 組織、本番組織、Sandbox 組織) がリストされます。出力には、組織の認証時に指定したユーザ名、別名、ID、および CLI で接続できるかどうかが表示されます。左側の (D) は、Dev Hub 組織のデフォルトのユーザ名を示します。

下部のセクションには、作成した有効なスクラッチ組織とそれらのユーザ名、組織 ID、有効期限がリストされます。左側の (U) は、スクラッチ組織のデフォルトのユーザ名を示します。

スクラッチ組織の詳細 (作成日、インスタンス URL、関連付けられている Dev Hub 組織など) を表示するには、--verbose パラメータを使用します。

1sfdx force:org:list --verbose

無効なスクラッチ組織をリストから削除するには、--clean パラメータを使用します。このコマンドは、何らかの処理を実行する前にユーザに確認します。

1sfdx force:org:list --clean