News: PWA Kit 3.0.0テンプレートの拡張性とともにリリースされました。アップグレードするには、v3 へのアップグレードをご覧ください。

コンポーザブルストアフロントの使用開始

B2C Commerce のコンポーザブルストアフロントソリューションは、ストアフロントを作成するための Progressive Web App Kit (PWA Kit) と、それをホストする Managed Runtime という 2 つの主要なテクノロジーを基盤としています。

すべてのコンポーザブルな API 駆動のテクノロジーと同様に、PWA Kit および Managed Runtime は、Salesforce また他のベンダーの e コマーステクノロジーと組み合わせることができます。コンポーザブルストアフロントを使用すれば、ニーズを的確に満たし、ビジネスに合わせて拡張できる技術スタックを構築できます。

PWA Kit は、現在 Web 開発の定番となっている React プラットフォームを使用して JavaScript (または TypeScript) でストアフロントを作成するためのフレームワークです。

PWA Kit フレームワークを使用すると、以下のものを利用できます。

  • Retail React App を含むプロジェクトテンプレート。Retail React App はカスタマイズ可能なストアフロントで、ホームページから注文手続きまでの e コマースフローの中核部分が実装されています。
  • サーバー側とクライアント側の両方で動作し、ハイドレーション (サーバーからクライアントへレンダリングを転送するプロセス) を処理するレンダリングシステム。
  • Commerce API に由来するデータをコンポーネントにインジェクトするためのルーティングシステム。
  • 定期的な開発タスクの自動化のためのユーティリティ関数とスクリプト。
  • B2C Commerce APIOpen Commerce API (OCAPI) の統合。

セキュリティパッチは、フレームワークの各メジャーバージョン (1.0、2.0 など) が一般公開されてから 24 か月の間提供されます。

Progressive Web App (PWA) は、高速な読み込み時間、スムーズなレンダリング、シームレスな移行など、モバイルアプリのようなユーザー体験を提供する Web サイトです。

「プログレッシブ」と呼ばれる理由は、ユーザーのデバイスとブラウザーがサポートできる内容に応じてこういった機能が 1 つずつ (つまり 徐々に) 追加されるためです。

Managed Runtime は、パブリッククラウドプラットフォーム上の PWA Kit ストアフロントをデプロイ、ホスト、およびモニタリングするためのインフラストラクチャとなるものです。Managed Runtime を使用すれば、サーバーの管理ではなく、ストアフロントの開発に集中できます。

Managed Runtime は Twelve-factor App の方法論にのっとっています。ストアフロントは、ステートレスで作成され、使用可能なもののうちで最も効率的かつ低コストなコンピューティングインフラストラクチャでデプロイ可能な単独のコードベースで駆動されます。各デプロイはこれまでのデプロイを完全に置換し、ゼロから再構成されます。

またもっとも重要な点として、Managed Runtime は、すべての Salesforce テクノロジーと同様、エンタープライズ級のセキュリティと 99.99% の稼働率実績を誇っています。

詳細については、Managed Runtime の概要を参照してください。

コンポーザブルストアフロントツールでは、Mobify に言及することがあります。Mobify は、これらのテクノロジーを最初に開発した会社の名称です。Mobify は 2020 年に Salesforce によって買収され、当社ではリブランディングの作業を進めています。

オープンソースコミュニティからの PWA Kit への貢献を歓迎しています。貢献プロセスの詳細については、Contributing to PWA Kit (PWA Kit への貢献) をご覧ください。

PWA Kit にご満足いただけた場合、GitHub レポジトリで星印を付けてください。他のユーザーが PWA Kit を見つけやすくなります。

これで PWA Kit と Managed Runtime の基礎の学習が終了しました。入門ガイドシリーズの以下のガイドも参照してください。

  1. クイックスタート
  2. On-Demand Sandbox の作成
  3. API アクセスの設定
  4. ローカル環境の設定
  5. バンドルのプッシュとデプロイ