Lightning Web セキュリティでコンポーネントを試すワークフロー

開発者が Lightning Web セキュリティで動作する Lightning Web コンポーネントを評価するための推奨ワークフローを次に示します。

Lightning Web セキュリティで動作するコンポーネントを試す際は、ESLint ルールに合格するために必要なコード変更のみを行うことをお勧めします。コンポーネントが LWS と Lightning Locker の両方で動作する場合は、予期しない問題が発生しても、アーキテクチャを簡単に切り替えることができます。Lightning Web セキュリティ専用の機能を利用するためにコンポーネントをリファクタリングする場合は、開発組織へのリリースに限定し、本番環境へのリリースはすぐに行わないでください。「LWS 専用の機能の使用」を参照してください。

  1. 「Lightning Web セキュリティ用 ESLint ルールのインストール」の説明に従って、ESLint ルールをダウンロードして設定します。
  2. 「プロジェクトに対する基本ルールの実行」の説明に従い、コンポーネントに対して基本ルールセットを実行します。
  3. 基本 ESLint ルールによって検出されたエラーを修正します。
  4. エラー修正時、「Lightning Web Security Console」に記載されている修正コードを試して、LWS と共に実行できるかを確認します。
  5. コードがディストーションの影響を受ける場合は、「LWS Distortion Viewer」でディストーションの説明を確認して、問題の理解に役立ててください。
  6. リンティングのエラーを修正したら、Sandbox 組織で [Lightning Web コンポーネント用および Aura コンポーネント用 Lightning Web セキュリティの使用] を有効にします。詳細は、「組織での Lightning Web セキュリティの有効化」を参照してください。
  7. コンポーネントを Sandbox 組織にリリースします。
  8. コンポーネントを手動でテストし、さらに自動テストを実行してテストします。
  9. 動作やテスト結果に異常がある場合は、新たな問題をデバッグするために、コンポーネントコードで recommended ルールセットを実行します。コードを Lightning Web Security Console で実行した場合は、このステップをスキップできます。両方の ESLint ルールセットがツールで実行されます。
  10. Lightning Web セキュリティが有効な状態でコンポーネントが正常に実行されない場合、または ESLint のエラーを修正できない場合は、Trailhead の「Lightning Components Development」グループにアクセスして、問題を相談してください。
  11. ESLint ルールに合格するようにコンポーネントを変更し、それらのコンポーネントが Sandbox で正常に動作してテストにも合格するようになった場合は、Sandbox 組織の [Lightning Web コンポーネント用および Aura コンポーネント用 Lightning Web セキュリティの使用] をオフにします。
  12. 変更したコンポーネントのテストを開始する前に、ブラウザのキャッシュをクリアして、Lightning Locker 用のブラウザで目的のファイルが読み込まれることを確認します。キャッシュをクリアした後の結果が期待どおりでない場合は、「LWS の有効化または無効化の遅延」にある他のキャッシュ関連の解決策をお試しください。
  13. Sandbox 組織で変更したコンポーネントをテストし、LWS 用の ESLint ルールに合格するように変更したら、Lightning Locker でも問題なく動作することを確認します。コンポーネントが両方のセキュリティアーキテクチャで動作する場合は、予期しない問題が後で発生しても、アーキテクチャを簡単に切り替えることができます。
  14. コンポーネントが Lightning Locker および Sandbox 組織内の Lightning Web セキュリティで適切に動作すると確信したら、変更内容を本番環境にリリースします。
  15. Salesforce システム管理者に依頼して、本番環境の [Lightning Web コンポーネント用および Aura コンポーネント用 Lightning Web セキュリティの使用] を有効にしてもらいます。

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