Lightning Web セキュリティでコンポーネントを試すワークフロー
開発者が Lightning Web セキュリティで動作する Lightning Web コンポーネントを評価するための推奨ワークフローを次に示します。
Lightning Web セキュリティで動作するコンポーネントを試す際は、ESLint ルールに合格するために必要なコード変更のみを行うことをお勧めします。コンポーネントが LWS と Lightning Locker の両方で動作する場合は、予期しない問題が発生しても、アーキテクチャを簡単に切り替えることができます。Lightning Web セキュリティ専用の機能を利用するためにコンポーネントをリファクタリングする場合は、開発組織へのリリースに限定し、本番環境へのリリースはすぐに行わないでください。「LWS 専用の機能の使用」を参照してください。
- 「Lightning Web セキュリティ用 ESLint ルールのインストール」の説明に従って、ESLint ルールをダウンロードして設定します。
- 「プロジェクトに対する基本ルールの実行」の説明に従い、コンポーネントに対して基本ルールセットを実行します。
- 基本 ESLint ルールによって検出されたエラーを修正します。
- エラー修正時、「Lightning Web Security Console」に記載されている修正コードを試して、LWS と共に実行できるかを確認します。
- コードがディストーションの影響を受ける場合は、「LWS Distortion Viewer」でディストーションの説明を確認して、問題の理解に役立ててください。
- リンティングのエラーを修正したら、Sandbox 組織で [Lightning Web コンポーネント用および Aura コンポーネント用 Lightning Web セキュリティの使用] を有効にします。詳細は、「組織での Lightning Web セキュリティの有効化」を参照してください。
- コンポーネントを Sandbox 組織にリリースします。
- コンポーネントを手動でテストし、さらに自動テストを実行してテストします。
- 動作やテスト結果に異常がある場合は、新たな問題をデバッグするために、コンポーネントコードで
recommended
ルールセットを実行します。コードを Lightning Web Security Console で実行した場合は、このステップをスキップできます。両方の ESLint ルールセットがツールで実行されます。 - Lightning Web セキュリティが有効な状態でコンポーネントが正常に実行されない場合、または ESLint のエラーを修正できない場合は、Trailhead の「Lightning Components Development」グループにアクセスして、問題を相談してください。
- ESLint ルールに合格するようにコンポーネントを変更し、それらのコンポーネントが Sandbox で正常に動作してテストにも合格するようになった場合は、Sandbox 組織の [Lightning Web コンポーネント用および Aura コンポーネント用 Lightning Web セキュリティの使用] をオフにします。
- 変更したコンポーネントのテストを開始する前に、ブラウザのキャッシュをクリアして、Lightning Locker 用のブラウザで目的のファイルが読み込まれることを確認します。キャッシュをクリアした後の結果が期待どおりでない場合は、「LWS の有効化または無効化の遅延」にある他のキャッシュ関連の解決策をお試しください。
- Sandbox 組織で変更したコンポーネントをテストし、LWS 用の ESLint ルールに合格するように変更したら、Lightning Locker でも問題なく動作することを確認します。コンポーネントが両方のセキュリティアーキテクチャで動作する場合は、予期しない問題が後で発生しても、アーキテクチャを簡単に切り替えることができます。
- コンポーネントが Lightning Locker および Sandbox 組織内の Lightning Web セキュリティで適切に動作すると確信したら、変更内容を本番環境にリリースします。
- Salesforce システム管理者に依頼して、本番環境の [Lightning Web コンポーネント用および Aura コンポーネント用 Lightning Web セキュリティの使用] を有効にしてもらいます。
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